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尾﨑眼科だより 日時計
日時計85号（令和6年4月1日発行）
『ドライアイ症候群・結膜弛緩症』 |
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ドライアイ症候群 涙のしくみとは？ 涙は、上まぶたの外側にある涙腺という組織でつくられていて、まばたきのたびに目の表面に運ばれ、鼻側の上下にあるふたつの涙点から鼻の奥へと排出されていきます。涙の役割には乾燥防止、殺菌、ゴミの洗浄、目の栄養補給があります。 |
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| 涙のしくみとは？ ドライアイは ①涙の分泌量が不足している ②涙を目にとどめておく力が不足している ③目に炎症があって涙が乾きやすい などの原因によって起こります。 また涙が不足すると、涙の排水管（鼻涙管）の粘膜も障害されるので涙の排水管が狭くなり、涙が少ないのに涙っぽくなることもあります。また狭くなった鼻涙管にはばい菌や汚れが溜まりやすく、炎症を起こしてこじれることもあります。 これらに対し適切に点眼薬で時間をかけて治療してゆきます。 年齢とともに涙を分泌する力は低下していくことが多いと考えられますので、ドライアイの方は涙を補う目薬を長期にわたってつける必要が出てきます。 点眼薬（例） ソフトサンティア…涙液に近い性質を持った人工涙液です。コンタクトレンズの装着時にも用いることができます。 ヒアルロン酸…目の表面を保護し、傷が治るのを助けます。また、涙液を安定化させ目の乾燥を防ぐ作用もあります。 ジクアス…涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進し涙の状態を改善します。 ムコスタ…涙の成分であるムチンを増やし、目の表面（粘膜）を修復・保護します。 また涙が特に不足する場合は涙の排水口（涙点）を一時的にシリコンの小さなゴム栓や薬物でふさぐ方法もあります。眼を熱すぎない蒸しタオルで温めるのもお勧めです。 様々な方法を組み合わせながら目の乾きを治療し、そこからくる目の疲れ、違和感などの辛い症状を和らげてゆきましょう。 結膜弛緩症 結膜弛緩症とは？ 白目の表面の膜である結膜がたるむ病気です。結膜弛緩症は加齢性変化の一部であり、また瞬目や眼球運動も要因の一つと考えられています。ドライアイとも関連します。 主な症状 ①流涙 結膜がたるんでいるために涙の貯留・流路が妨げられ生じる。 ②異物感 瞬目時にたるんだ結膜が目の表面に触れて、さまざまな不快感を感じる。 |
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